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早稲田中学・高校
今回お話するのは、早稲田中学について。
まず、早稲田中学(以下、早中)を一言で言い表すと、
半分附属校・半分進学校
早速、ご紹介していきますね。
早稲田中は、早稲田大のキャンパス隣に位置しています。伝統的に早中・高卒業生は母校への思い入れが非常に強く、今でも校内には、早稲田特有のバンカラな校風が残っています。
他の附属校と圧倒的に異なる点が、大学附属校でありながら、進学校としての色合いが強いことなんと、毎年20名前後の東大合格者が出ています。後述しますが、一学年約300人のうち、約4割~5割が他大医学部や難関大に進学し残り5割強が早稲田大に進学しています。
他にも早稲田中の特徴が。それは、入試制度に帰国入試があること
しかし、一点注意!
それは帰国入試の日程や問題が、一般入試と同じであること。つまり、国内生と近いレベルまで、学習をブラッシュアップしておく必要があるのです。帰国生もある一定以上の得点に達していないと合格することは出来ません。そのため、帰国入試の合格者数は、毎年変動しています。
近年の帰国入試データ。※早稲田中HPより。
年度
志願者
受験者
合格者
入学者
2012
第1回 18
17
4
4
第2回 17
9
5
2
2013
第1回 10
9
1
1
第2回 10
8
5
4
2014
第1回 11
9
3
3
第2回 13
8
1
0
①学校概要って?!
・創立 
1895年(明治28年)
・場所 
東京都新宿区馬場下町62
・学校の種別 
早稲田大学系属校です。学校を運営しているのは、早稲田大直属の法人ではありません。ちなみに、早稲田大学直属の中学は、早稲田大学高等学院中学部のみです。
②入試制度って?!
帰国入試は、一般入試と同問題・同日程で開催されます。
・帰国入試の応募資格
日本国籍を有し、保護者の海外勤務に同伴し以下の条件を満たす者
海外滞在期間について。①or②のいずれか
①継続して2年以上3年未満。帰国日(予定日含む)は、2014年1月1日以降。
②継続して3年以上。帰国日(予定日含む)は、2013年1月1日以降。
学校の種別について。①or②のいずれか
2015年3月時点において
①日本人学校小学部卒業見込み、または卒業者。
②外国学校で6年の課程を修了見込み、または修了者。
・試験日程⇒募集人員(帰国入試枠)
2月1日(日)⇒200名(若干名)
2月3日(火)⇒100名(若干名)
・合格発表日程
2月2日(月)
2月4日(水)
③卒業後の進路って?!
2014年度の合格大学は、
 早稲田大 231名
  東京大  26名
  京都大   6名
  一橋大  10名
  慶應大  51名
国立医学部  15名
私立医学部  13名
このデータには、現役卒業生299名に約30人の既卒生が加わっています。それに複数合格もカウントされていますので、早稲田大や私立大に関しては、参考程度にみてくださいね。
しかし、卒業生の約半数が併設大学に進学する大学附属高の中で、東大や京大に数十人単位で合格者を出す学校は、全国的にみてもほとんどありません。東大合格ランキング上位の筑波大附属や久留米大附設は、附属校といっても、生徒のほぼ全員が他大を受験する完全な進学校ですからね。
また、受験の世界で最難関と言われる東京大学理科Ⅲ類(医学部進学)に、今年2名の合格者が出ています。中高6年間のうち本気で勉強しようと思えば、それができる環境があります。もちろん、勉強以外の面を伸ばしたい場合、それに打ち込むこともできます。なかなか、このような恵まれた環境はありません。
大学附属として早大に進学する選択肢を残しながら、本気で勉強しようと思えば、進学校としてきちんと勉強ができる学校、早稲田中学・高校。
大学附属の良さを残しながら、勉強もする環境を選びたい方にぴったりの学校です。
それでは、次回も一緒に帰国入試知識を勉強しましょ!