今週末から3月となり、春が訪れつつあります。国立の前期日程も終了し、ひとまず一段落。受験生の皆さんお疲れ様でした。今は、後期日程の準備を念のためしている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
f:id:tapdan:20140307132014j:plain
慶應義塾普通部
今回は、学校の選び方について。特に中学受験・高校受験の学校選びについてお話します。正しい志望校を選ぶには、どんなことに注意する必要があるか。
あなたは学校選びをするとき、何を基準に選びますか。
偏差値、男女別学、部活動が充実しているか、家からの通学距離、進学実績、制服がかわいい、などなど様々あります。
でも、きちんと志望校選びをしている人って実は少ない。。。
そこで今回は、志望校選びで後悔しない5つのポイント。
1.大学付属校か進学校か
将来から逆算して、選ぶということは極めて大事。将来医者になりたいのに、医学部のない早稲田や青山学院に進むのは、(周りは羨んでも、)本人のためにはなりません。高校卒業時に選択肢を残しておきたいならば、間違いなく 進学校 です。
一方、高校のうちから自分の興味のあることに集中したい、取り組みたいということであれば、大学付属 ということになります。
高校の密度や進路のベクトルは大学付属か進学校かで変わりますので、将来や適性を踏まえ、まず大学付属か進学校かを第一に考えましょう。
中には、早稲田中高や中央大附属横浜中高などは、半分付属、半分進学校の特徴がある学校もありますので、ご注意を!
2.男子校か女子高か共学か
近年、共学が人気です。というより、共学の学校が増えてきています。例えば、男女子別学から共学に移行する学校です。なぜかというと、入学難易度が中堅以下の学校は、少子化の影響で、受験生が集まらないのです。結果、仕方なく男女共学にする学校が増えました。
また、私は、男女別学のほうが、部活動や勉強などで結果を出している学校が多いと考えています。異性の目を気にせずに中高時代の時間をそれに打ち込めるでしょう。
3.通いやすいかどうか
1時間半以上かかる学校をうけるのは、当たり前ですが、覚悟が必要です。往復3時間。一週間に18時間、一か月72時間、一年で約720時間、中高6年間で約4320時間。部活中心の生活もなかなかできません。ただ、海外からだと志望校に合わせて住む地域を決める家庭も多いので、引っ越しの際は、進学する学校に近いに越したことはありません。
4.偏差値だけでなく、卒業までにどれだけ成長するか
実際、入学難易度が高くても、出口(卒業時)までに子どもをのばせていない学校も多いです。それは、大学合格実績だけとは限りません。雑誌のプレジデントや東洋経済などでよく偏差値の伸びでお買い得中学・高校特集などとやっていますが、それ以外で、わかりやすいのが卒業生の評判です。その学校の卒業生の知り合いがいたら、ぜひ聞いてみましょう。学校の環境がわかります。
5.そうはいっても、最後はフィーリング
最後はフィーリングです。どんな条件がよくても、合う、合わないは必ずあります。わかりやすいのは、学校見学(文化祭)のときと入試当日です。子どもは、居心地がよさそうな環境かどうか実際に学校見学などにいくとすぐわかります。そして後者の入試当日があまり知られていませんが重要です。非受験学年なら学校を休んででも、入試当日を見に行きましょう。当日の朝の熱気や受験生の雰囲気がみてとれます。海外にいるとなかなか、難しいですが、春休みなどで帰国できそうなら、必ず行くことです。
以上、5つのポイントが志望校選びの重要ポイントです。ぜひ、子どもが成長できる環境を親子で探してみましょう!
さて、次回も帰国入試の知識を増やしていきましょ。
【海外教育に関するほかのブログ】