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今回お話するのは、慶應義塾大学医学部への内部進学について。
一般的に慶應医学部の入試難易度は高く、東大(理科三類・医学部枠除く)を超えると言われています。実際に、東大合格者約3000人のうち、入学辞退する学生(10名程度)の多くが慶應医学部に進学しているデータもあります。
この慶應医学部の入試は、定員の約6割が外部枠、約4割が内部枠で占められており、内部枠には、もちろん慶應の各附属校から進学します。
ただし、医学部への推薦枠は、各校によって異なります。
例年の推薦枠(一学年の定員)はこのようになっています。
慶應義塾高校・・・22名(約770名)
慶應志木高校・・・7名(約250名)
慶應湘南藤沢高等部・・・7名(約250名)
慶應女子高校・・・5名(約190名)
慶應ニューヨーク学院・・・2名(約50名)
特に、慶應女子高と慶應義塾高の医学部推薦の争いは熾烈を極めます。内申点などの学校の成績をもとに医学部進学の可否が決まりますので、一教科でも成績が落ちると推薦枠から漏れてしまうほど、ハイレベルな戦いが繰り広げられます。
実際、医学部推薦を得るには、オールAレベルの成績が必要です。そのエネルギーを外部受験に向ければ、他大学の医学部に合格するほうが楽といわれるほど、、
また、慶應義塾高校からの医学部進学者のほとんどは、慶應普通部(中学)出身者で占められています。これは普通部出身者のほうが、高校入学組に比べ、中学受験で理科・社会を勉強している分、土台がしっかりしているため。一方、高校入試は3科目入試ですので、入学時点で理科・社会で中学入試組に遅れをとっているのです。
毎年、附属校で繰り広げられる医学部内部進学をめぐる戦い。
医学部志望の生徒にとって、慶應の附属校に合格しただけで喜んではいられないのです。
参考にしてみてくださいね!