立命館宇治中学 ※Wikipediaより。
今回お話するのは、立命館宇治について。
帰国生の間で、立命館宇治(通称りつうじ)は、非常に有名な学校です。以前から多くの帰国生を募集し、帰国生受け入れ体制やカリキュラムが整ってきました。現在、約300名程度の帰国生が在籍中。
帰国生を受け入れている関西地区の学校は、
代表的なところで、
同志社国際
立命館宇治
関西学院千里国際
啓明学院など。
各校、帰国生受け入れに非常に積極的で、海外で入試を行っています。
そして、立命館大学の附属校は、他にも
立命館宇治中学・高校(京都府)
立命館中学・高校(京都府)
立命館守山中学・高校(滋賀県)
立命館慶祥中学・高校(北海道)
などがあります。
北海道に立命館の附属校があるのは意外ですね。この立命館慶祥は、半分進学校・半分附属校として有名です。毎年多くの生徒が難関国立大学や私立大学を受験し、卒業生の4割~5割の生徒が立命館大学や立命館アジア太平洋大学に進学しています。
さて、話を立命館宇治に戻します。
立命館宇治をより知るために、その歴史からみていきましょう。
【歴史】
1965年 宇治高校設立
1994年 立命館宇治高校と改称
2002年 中学校併設
立命館宇治は、もともと宇治高校という私立高でした。しかし、1994年に学校法人立命館と合併し、立命館大附属という体制に。近年、私立高校が大学の附属になるケースが増えています。中央大横浜や早稲田摂陵などが代表例。その後、立命館宇治は、2002年に附属中が開校し、現在の中高一貫体制に至ります。
もちろん、帰国生だけでなく、英語を鍛えたい国内生も多く入学することが特徴です。(一般入試は、中高共に難関です。)割合としては、約2割~3割が帰国生・外国人子女。
【コースの特徴】
中学は、中高一貫コースのみです。帰国生や国内生は、同じクラスに入り、授業を受けます。もちろん、英語に関してはレベル別授業。その後、高校に上がるタイミングで、4つのコース体制になります。
IBコース⇒国際バカロレアと呼ばれる、海外大学進学者向けのコース。
IMコース⇒一年間の留学が義務付けられたコース。
一貫コース⇒中学からの入学者のためのコース。
普通コース⇒高校からの入学者のためのコース。
また、高2の段階で、一貫コースと普通コースの生徒は混ざり、文科コースと理科コースに分かれます。
※IBコース⇒国際バカロレアのコース。海外進学を視野に入れている生徒向け。クラス内の帰国生の割合は、約8割程度です。インターナショナルスクールや現地校出身者レベルの英語が必要です。
※IMコース⇒1年間の留学が必要なコース。普通コースに比べ、英語に力を入れています。
北半球(アメリカやイギリス、カナダなど)⇒高1の夏から一年間。
南半球(オーストラリアやニュージーランドなど)⇒高1の冬から一年間。
クラス内の帰国生の割合は、約2割程度。残りは、国内生ですので、英語を本格的に学びたい中学生には、おすすめのコースと言えます。
【入試制度】
例 国際入試(帰国子女・外国人子女対象)※11月・2月の二回実施。
入試時期:11月下旬
入試科目:IBコース 小論文(英語)、数学、面接(保護者同伴)
IMコース A方式 作文、面接(保護者同伴)※日・英・中・独・仏語可
B方式 国語、数学、英語、面接(保護者同伴)
普通コース 国語、数学、英語、面接(本人のみ)
試験会場:宇治本校・香港・上海・ニューヨーク・ロンドン・シンガポール
IB・IMコースは専願扱いとなりますので、合格した場合、そのまま入学しなくてはなりません。一方、普通コースは、併願扱いでの受験が可能です。つまり、立命館宇治に合格したまま、他の学校を受験することが可能なのです。※もちろん併願扱いは、専願扱いに比べ入試難易度が高くなります。
入試時期:2月10日(火)
入試科目:IBコース 小論文(英語)、数学、面接(保護者同伴)
IM・普通コース A方式 作文、面接(保護者同伴)※日・英・中・独・仏語可
B方式 国語、数学、英語、面接(保護者同伴)
試験会場:宇治本校
2月に行われる帰国生向け入試は、すべてのコースで専願推薦扱いとなります。つまり、立命館宇治を第一志望にする生徒がこの日に集中しています。また、コースの併願もできます。以下が併願のルール。
第一志望IBコース⇒IMコース・普通コースを第二志望に出願可。
第一志望IMコース⇒普通コースを第二志望に出願可。
第一志望普通コース⇒他のコースを第二志望に出願不可。
【進路について】
9割程度の生徒が立命館大学・立命館アジア太平洋大学に進学します。一方、2014年度は、10名前後が海外大学に進学しました。帰国生で、海外進学を視野に入れている生徒(特に寮を希望)にとって、立命館宇治は有力な候補といえます。特に、IBコースやIMコースなど、帰国生にとって魅力的なシステムですね。
また、寮も完備されており、両親は海外に在住のまま、生徒のみ立命館宇治に生徒もいます。自立という点で、寮生活もいい経験になるでしょう。
ちなみに、費用は、、
入寮費⇒15万円
寮費年額⇒48万円
食費⇒1250円日 ※立命館宇治HPより。
このように、帰国生にとって魅力のあるシステムのある立命館宇治。
帰国生で入学を考えている方は、制度について一度調べてみるといいでしょう。
では、次回も一緒に帰国入試知識を勉強しましょ!