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女子御三家 『女子学院』 Wikipediaより
すっかり秋らしくなってきましたね。
私の住んでいる街も、朝はひんやり冷えてきました。一日の温度差も大きくなってきますので、皆さんも体調にはくれぐれも気を付けてくださいね。
今回お話するのは、『サンデーショック』という中学受験の事象について。中学受験を経験したことがある、あるいは、検討している方の中にはご存じの方もいらっしゃると思います。早速、
『サンデーショック』(サンデーチャンスということも。)
中学入試で使われる用語である。キリスト教にゆかりの深い中学校は日曜日を受験日とすることを避けることから、入試集中日と日曜日が重なることで、例年と併願校の組み方などの入試戦略が大幅に変化する事象を指す。それらの学校のことをミッションスクールと総称するため、ミッションショックとも呼ばれることがある。
Wikipediaより
例年、首都圏(特に東京・神奈川)の中学受験解禁日は、2月1日です。
それに合わせて、各学校は受験日を設定し、毎年入試が行われています。ただ、多くのプロテスタント系の学校(特に女子校)は入試日が日曜日の場合、日曜礼拝のため学校を休みにして、2日(月)に入試日変更することが慣例になっています。
2月1日は難関校が集まっているため、一部の難関校がサンデーショックで入試日を変更すると受験パターンがずいぶんと変わってきます。特に、女子御三家といわれる桜蔭、女子学院、雙葉の3校は、毎年2月1日に入試が行われていますが、サンデーショックの年だけプロテスタント系の女子学院のみ2月2日に変更へ。
【例年】
2月1日 桜蔭、女子学院、雙葉
【サンデーショック 2015年】
2月1日 桜蔭、雙葉
2月2日 女子学院
その結果、いつもなら不可能な桜蔭×女子学院、雙葉×女子学院という併願できることに。上位生にとってはチャンスですが、もちろん合格ラインは上昇傾向にあります。
ちなみに、サンデーショックの年に入学した女子最難関・桜蔭の学年は、大学実績の点で毎回豊作と言われています。なぜなら、例年なら女子学院に進学していた上位層が、サンデーショックの年は桜蔭とダブル受験し、(桜蔭に合格した場合、)多くが桜蔭に進学するから。それだけ、桜蔭の入試難易度が上がるのですが。
そして、
今年の入試(2015年度)は、『サンデーショック』
今年の入試は、例年の年に比べ各学校の入試難易度が変わってくるでしょう。中には、サンデーショックを見計らって、普段から入試日が2月2日の上位校(女子御三家以外)を狙う家庭もあります。いつもなら、それらの学校を併願する女子御三家志望者が、2日は女子学院受験で回ってこないからです。結果、例年より合格しやすい傾向にあります。
【2月2日へ入試日変更】※多くがプロテスタント系学校
女子学院
立教女学院
東洋英和女学院
フェリス女学院
横浜共立学園
関東学院※共学校
横浜雙葉※カトリック学校
清泉女学院※カトリック系学校
青山学院※1 共学校(2月3日⇒2月2日)
※1昨年一時的に変更していた3日入試をもとの2日入試に変更。
もちろん、サンデーショックは、女子だけでなく男子にも影響します。特に共学校は、キリスト教でなくても併願校という点で影響を受けます。もし、今後中学受験をお考えでしたら、受験年の2月1日が何曜日なのか確認しておくといいですよ。
来年以降の2月1日は、
2015年 日曜日
2016年 月曜日
2017年 水曜日
2018年 木曜日
2019年 金曜日
2020年 土曜日
このような制度は、チャンスにもなれば負荷にもなります。しかし、最も大切なことは、本当に行く価値のある学校を見つけ、それに向けて着実に力をつけていくこと。今からできる準備を、コツコツ積み上げていきましょうね。
それでは、次回も一緒に帰国入試知識を勉強しましょ!
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