今回お話するのは、慶應義塾湘南藤沢中等部(SFC)について。帰国枠入試において、特に人気が高い学校のひとつです。
そのSFC中等部について、大きなニュースがありました。それは、2019年度入試から、英語の出題形式が変更されること。(再来年の入試からです。)これまでの外国語作文の形式から筆記形式に変わります。つまり、文法や読解など、これまでの入試では問われなかった分野で得点をする必要があるのです。
小学校での英語必修化、大学改革、他校の英語出題の歴史を背景に、今回のSFCの出題変更は、帰国枠入試を変えることになるでしょう。他校も、今回のSFCの変更に注目しています。
ただ、一方で、算数・国語は一般入試と同一問題であることに変わりありません。つまり、海外にいる間に、算数・国語はある程度の力をつけておく必要があるということです。この各科目の過去問題の傾向分析については、また記事にしたいと思います。
さて、1次試験で学科が問われるSFCですが、2次試験では、面接(受験者・保護者)と体育実技(シャトルランなど)があります。1次の成績以上に、重要なのが、この2次試験。面接では次のようなことが聞かれます。
それでは、実際に過去の面接出題例をみてましょう。
《生徒面接》
・志望動機
・活動報告書について
・自己PR
・滞在国と日本との違い
・将来の夢
・滞在国はどういう国だったか
・滞在中に得たこと
・最近読んだ本(英語)
・休みの日の過ごしかた(英語)
《保護者面接》
・いつ帰国するか
・学校に期待すること
・海外で大変だったこと、苦労したこと
・どのような生徒になってほしいか
・教育方針について
生徒には、海外での滞在経験や意欲、やる気、保護者には、教育方針や学校への理解をみています。当たり前ですが、海外に“ただ”滞在しただけの生徒ではなく、海外で成長できた生徒がほしいのです。入試に限らず、そうした大人になってほしい。そう思うと、海外での過ごし方も変わりますよね。
それでは、次回も一緒に帰国枠入試を勉強しましょう!