久々の更新です。皆さんいかがお過ごしでしょうか。
さて、いよいよ夏本番。一時帰国や本帰国の方が一気に増えてきます。ちょうど、夏の計画をされている方も多いでしょうね。
本日お話するのは、帰国生の慶應義塾系中学受験について。
慶應系中学は、計3つ(普通部・中等部・湘南藤沢中等部)あります。実は、帰国枠入試があるのは、湘南藤沢中等部のみ。他の2校については、帰国枠入試がありません。国内生と同じ基準での入試です。(2次面接で海外経験を問われます。)
一方で、慶應義塾湘南藤沢中等部(以下、SFC)はというと、帰国生入試は次の2種類に分かれています。(参考に一般枠も書いておきます。)
帰国枠①
外国語による作文(60分)、算数(45分)、国語(45分)
帰国枠②
算数(45分)、国語(45分)、理科(25分)、社会(25分)
一般枠
算数(45分)、国語(45分)、理科(25分)、社会(25分)
※共通:英語参考テスト (希望者のみ)
※算数・国語・理科・社会の問題はすべて共通
※外国語による作文は、日本語以外を選べるが、ほとんど英語受験組
※二次試験は、面接と体育実技
帰国②で合格する場合は、一般枠で合格する意気込みで勉強しておく必要があります。小4以降に帰国して、国内生並みにトレーニングして受けにくる生徒も多くいますからね。
さらに、帰国枠入試は、約30名を募集していますが、帰国枠①と帰国枠②の明確な区分は公表されていません。つまり、4科受験と英語受験の割合はわからない状態なのです。ただ、学校側もある程度、人数の目処は立てて募集しているでしょう。
今年の入試データを振り返ると、
帰国枠募集 約30名
受験者数 136名
一次合格者数 76名
二次受験者数 74名
最終合格者数 48名
↓
入学者数 44名(補欠合格1名)
最終合格者数からの辞退率が、約2%ということをみると、帰国枠受験のほとんどが第一志望であったということがわかります。また、慶應全体で言えるのですが、一次合格から最終合格までに、一次合格者のうち、3分の1半分の生徒が不合格となります。つまり、学力試験だけでなく、面接や実技項目が合格に大きく影響するのです。面接では海外での生活、帰国生だからこそ国内生に影響を与えられる点など、様々な点がみられます。
学力だけでなく、生徒の人間性も重視しようとする慶應の入試は、非常に魅力的であり、一方で対策が難しい部分でもあります。
この夏は海外での体験や経験について、家族で振り返ってみるといいですよ!