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慶應大学三田キャンパス(慶女生の通学路)
海外教育日記は、毎日世界各地のたくさんの方に読んでいただいています。本当にありがとうございます。そこで今回人気テーマのひとつである、『慶應義塾女子高校』についてお話したいと思います。
早速、今年の慶應女子高(以下、慶女)の入試において注目すべき点は二点。
①一般入試の補欠発表者の追加合格
②帰国生入試の受験者数増加
それでは今年の慶應義塾女子高校の入試データからみていきましょう。※慶應義塾女子高校HPより
一般入試
募集人数⇒約80名
志願者数⇒442名(昨年度462名)
受験者数⇒429名(昨年度456名)
合格者数⇒176名(昨年度155名)
補欠発表者6名 (昨年度40名)
帰国生入試
募集人数⇒若干名
志願者数⇒56名(昨年度40名)
受験者数⇒55名(昨年度38名)
合格者数33名(昨年度20名)
補欠発表者⇒0名(昨年度0名)
推薦入試
募集人数⇒約20名
志願者数⇒104名(昨年度103名)
受験者数⇒104名(昨年度103名)
合格者数⇒24名 (昨年度24名)
この結果で注目すべき点は以下の2点です。
①一般入試の補欠発表者の追加合格
今年、慶女は数学の問題に出題ミスがあったとして、補欠発表者40名のうち34名を正規合格にすると発表しました。その結果、補欠発表者数が6名に減少しています。数学1問で、34名が合格するということは、どれほど合格ラインに受験生が密集しているかがわかりますね。入試では、1点で勝負が決まると言われますが、それは事実なのです。
②帰国生入試の受験者数増加(昨年比)
帰国生の受験者数が昨年と比べ、大幅に増加しました。例年受験者数は、35名前後ですが、今年の受験者数は55名。約57%近く増加しています。その分、合格者数も増加し、33名(昨年度20名)と1.5倍以上になりました。他の学校にもいえるのですが、帰国子女枠は募集人数が若干名など人数が少ない学校が多いため、年によって急に受験者が増えたり減ったりする傾向があります。
しかし、帰国入試の大きなトレンドとしては、
・慶女に限らず、帰国入試枠が認知されてきたこと(入試制度の整備)
・海外での学習環境(学校や塾、ネット学習)が整ってきたこと
・帰国子女数の増加(小学生だけでなく、中高生の人数も増加)
などが背景にあり、少しずつ帰国生の合格者が増えてきました。今後、慶應女子に限らず、帰国生の存在感が増してくるでしょうね。
合格ラインには、多くの生徒がひしめき合っています。面接対策などもしっかりと準備することが大切ですよ。
それでは、次回も一緒に帰国入試知識を勉強しましょ!