f:id:tapdan:20080701131754j:plain今回お話するのは、慶應義塾普通部の面接について。前回普通部の概要について、お話しました。具体的な内容や対策について、知りたいとお問い合せがありましたので、ご紹介します。
参考記事⇒
慶應の中学は、3校(普通部・中等部・SFC)とも『面接・実技』を重視しています。面接・実技のポイントは、自分の頭で考えることができるか慶應義塾は、面接・実技を通じて、建学の趣旨である『独立自尊』の精神に則った受験生かを判断しているのです。
早速、普通部の近年の面接概要と内容はというと、
【面接日】
2月1日(学力試験と同日)
【面接形式】
1:3 受験生個人と面接官3名 ※2012年度から個別面接に変更。
【面接時間】
10分~15分
【具体的内容】
・自己PR
・午前中のテストの出来
・好きな本
・最近感動した映画・本
・好きな動物とその理由
・今学校で何が流行っているか
・家族で何をしているか
・普通部に入ったら何がしたいか
・あなたがこの教室を掃除するとしたら、まず始めにどうするか
・もし自分が転校したらみんなにどうアピールするか 等々。
【実技】
マット運動
さて、これらの面接内容から、慶應義塾が何を面接で知りたいかというと、
【自己PR】慶應義塾に入りたいという強い気持ち。
【興味・関心】その生徒が何に感動し、どんなことに興味をもっているのか。
【環境面】これまで育ってきた教育環境はどうだったか。
【性格・志向】受験生の性格や志向性はどうか。
を知りたいのです。実は、私も慶應義塾普通部の面接対策の経験があるのですが、自己PRは、多くの生徒で差がつきません。父が慶応出身だった、労作展で入りたいと思ったなどなど。みんな練ってきてますからね。
面接官は、受験生が用意してきたもの以上に、受験生の素の部分を知りたい。
それが、慶應の面接の本質です。それと、普段から上記の内容を家族で話しておくといいですよ。学校の様子やこれから何をやってみたい?などなど。普段から自身について、きちんと振り返り、言語化できていることは大変価値があります。慶應を受ける受けないに関わらず、意識的に、上記の要点を整理しておくとよいでしょう。といっても、面接本番で言葉に詰まったり、受験番号を言い間違えた生徒も合格しています。面接だからといって、固く構える必要はありませんので、ご安心を。
実技のマット運動も、最後まで一生懸命取り組めるか、ルールをきちんと守れるかといったことが観察されます。側転や前周りができなくても全く問題ありません。物事に取り組む姿勢が大事なのです。
学力以上に受験生の人間性を重視する、慶應普通部。子どもが何に感動するのか、学校の様子はどうか、一度家族で話してみるといいですよ。
それでは、次回も一緒に帰国入試知識を勉強しましょ!
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