今回、お話するのは、
この外出自粛期間が来年の帰国入試に、
どのような影響を与えるかについて。
新型コロナが世界中で感染拡大する中、
海外実施予定の学校説明会が続々と
中止されています。
海外子女教育振興財団の
学校説明会ツアーも5・6月実施分が、
見送られました。
状況次第では、秋以降の学校説明会や
各塾の海外講演会にも、
影響が出てくるでしょう。
何より、10月以降の海外各都市での
海外入試の中止・延期が考えられます。
各校まだ発表する動きはありませんが、
中止になれば、海外生の帰国時期への
影響は不可避です。
加えて、直近1、2ヶ月で、
海外赴任中のご家庭が、
予定を急遽前倒して本帰国する流れが
出てきています。
まず、今後の帰国入試・編入を
検討する生徒の実数は、
昨年より確実に増加するでしょう。
また、国内各塾の動きをみても、
先週あたりから、オンライン授業
などの対応を本格的に始めています。
休校期間を活かし、集中的に学習を
している受験生が確実にいます。
受験者数だけではなく、
入試難易度の面でも、
今回の休校期間が、来年の入試に
影響を与える可能性は高いと言えます。
実は、私も教え子にフォローアップ課題を
各科目ごとに指示しています。
このタイミングでの学習成果と頑張りは、
秋以降の成績の伸長に現れてくるでしょう。
では、来年の入試においては、
どのような状況が予想されるのでしょうか。
全ての受験校で難化するのでしょうか。
私の予想は以下です。
偏差値60以上・・・難化
偏差値5060・・・例年並み
偏差値50未満・・・やや易化
受験校によって、入試難易度は
変わってくるはずです。
なぜなら、学習習慣が完全に
身についている生徒ほど、
休校期間に学習を進めることができるため。
例えば、御三家や聖光をはじめとする
難関校を目指す受験生やご家庭では、
今の期間、コツコツ学習を進めています。
逆に50未満の層については、
あまり、この休校期間を上手く
活用できていないかもしれません。
結果、カリキュラムをこなすことが
できず、中学受験を断念する層が出てきても
おかしくはありません。
とするならば、帰国中学受験をこれから
検討している生徒からすればチャンスです。
※高校受験は断念することはできないため、
昨年とあまり変化はないでしょう。
過去、リーマンショックや東日本大震災の
時にも、入試への影響がありました。
リーマンショックの時は、
その後数年間、中学受験率が低下しました。
東日本大震災の時には、
通学に時間かかる学校が
受験生から避けられる事象が起きました。
渋幕では2012年度入学組の
大学進学実績にも影響が出たことは、
有名な話です。
今回の新型コロナに関しても、
上記のようなことが起きることは、
十分考えられます。
帰国入試においては通学時間ができるだけ
短い学校を選択する家庭が増えるでしょう。
このように、今回の緊急事態宣言は、
今後の帰国入試や編入試験にも影響を与える
可能性が高いと言えます。
しかし、このような状況でも、
帰国生が少しでも前に進めるよう、
保護者が冷静に情報を収集して、
今回の騒動をチャンスに変えましょう。
私も、引き続き情報発信をしていきます。
【まとめ】
・海外入試中止の可能性
・急遽本帰国する駐在員家庭の増加
・受験校のレベルによって難易度に変化
・通学時間が短く通いやすい学校の人気化
参考にしてみてくださいね!