先日、国立大学附属中高のお話をしました。
今回は、帰国子女だけのクラスがある学校について、短くお話します。
東京学芸大学附属大泉小学校
通常、学校に入る際、帰国生は、国内生と混合クラスに入る場合がほとんどです。もちろん比率は、学校によって様々。しかし、そんな中、日本には9つの学校だけが、帰国子女専用クラスを設置しています。それは、以下の学校。
千葉大学教育学部附属小学校
東京学芸大学附属大泉小学校
お茶の水女子大学附属小学校・中学校
愛知教育大学附属名古屋小学校・中学校
京都教育大学附属桃山中学校
神戸大学附属中等教育学校住吉校舎
福岡教育大学附属福岡小学校
小中合わせて9校です。特徴は、二つ。
・すべて国立
・小学校がメイン
公立学校だと地域が分散するため、帰国生クラスを設置するほど、帰国生が集まりにくい現実があります。そのため、国立が拠点校として、専用クラスを設置しているのです。また、帰国生だけのクラスを設置すると、まだ日本語がたどたどしい現地校出身の生徒のために、日本語中心の底上げができます。
例えば、現地校に通っていた子が、日本の学校や日本人学校に編入すると、まず日本語の壁にぶち当たります。現地校の言葉だと活発だけど、日本語だとたどたどしくなり、逆におとなしい性格になったりする場合なんかも。小学生という大事な成長段階で、諸々問題がでてくるんです。そこで、混合クラスに行く前に、
現地校⇒帰国専用クラス⇒混合クラス
という流れがあると、帰国専用クラスが(いい意味で)クッションとなり、スムーズに日本の教育環境に溶け込めやすくなります。そうした、目的で小学校のときから、国立中心でみているのです。
現地校出身で、日本語にご不安がある子は、上記の学校を一度検討してみるのはいかがでしょうか??
不安に感じられている方のお役に立てたら嬉しいです。
それでは、次回も帰国入試知識を一緒に勉強しましょ!
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