私の住む街は、近頃暑くなってきましたが、まだまだ夜は冷えます。皆さんの街はどうでしょうか?
本日お話するのは、千葉県の高校事情について。
渋谷教育学園幕張高校
まず関東地方の私立・公立高校の人気は、各県によって温度差があります。例えば、千葉・神奈川・埼玉は公立志向の受験生が多いのに対し、東京では、私立志向の受験生がいまだ多い。地方出身の方は、首都圏全部が私立人気と思われているかもしれませんが、そんなことはありません。東京と各県の一部ぐらいですよ。
微妙な違いの背景には、これまでの各教育委員会の制度の変遷があるんです。以前にもお話しましたが、都立は学区撤廃などの変更をしてから、公立の教育が凋落し、結果私立志向が増加したという歴史がありました。
しかし、近年、都立高校に追い風になるような制度(公立高校の授業料無償化や学区撤廃など)が開始され、都立人気回復の傾向にあります。
では、東京都のお隣、千葉県ではどうかというと、、、
今もなお、県立千葉高校を筆頭に公立の人気は高いです。そんな中、じわじわと他県からも受験してくる私立高校が現れてきています。
それは、千葉私立御三家といわれる、、
東邦大東邦高校…理系志向
市川学園…文系志向
渋谷教育学園幕張…国際志向
の3校。
成績上位生の中には、第一志望にしている生徒も結構います。いずれの学校も、偏差値は70前後(早慶レベル)になっており、国立・県立TOP校の併願校となっている難関です。それぞれに特徴があり、東邦大東邦は、理系・医学部志向、市川学園は、文系志向、渋谷教育学園幕張は、国際志向という特徴があります。
帰国生入試は、渋谷教育学園幕張で行われており、英語一科目と面接で決まります。他の市川、東邦大東邦も一般入試と問題は同じですが、合否に帰国生であることを加味されます。
特に渋谷教育学園幕張は、帰国教育に力をいれており、ハーバード大学やプリンストン大学など世界の名門大受験を奨励しています。高校は日本で、高校から大学へは選択肢を多く残しておきたいという帰国生には、いいかもしれませんね。
近年、渋谷教育学園幕張の取り組みの成功をまねて、海外進学を打ち出している私立学校も出てくるようになりました。ちなみに、渋谷教育学園は、20年以上前から帰国生教育に力を入れており、近年急速に実績として現れ、人気急上昇という歴史があります。渋谷教育学園は、幕張の他にも、渋谷教育学園渋谷や早稲田渋谷シンガポール※早稲田大系列を経営しています。
首都圏に帰国する受験生は、千葉県のこれらの学校を選択肢として一度考えてみるのも価値がありますよ。
それでは、次回も一緒に帰国知識を勉強しましょ!
【海外教育についてのブログ一覧】