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ハーバード大学 ※Wikipediaより
近年、国内の高校から直接海外の大学に進学する生徒が少しずつ増えてきました。といっても、まだまだ少数派です。一方で、インターナショナルスクールや海外の高校に通っている生徒にとっては、海外の大学進学というのは、昔から一般的な選択肢のひとつでした。
これまで帰国入試について多くお話してきましたが、今回は、海外大学への進学について、一緒に考えていきましょう。
まず、海外の大学に進学することは、人生の中でも間違いなくプラスの経験になります語学力はもとより、日本以外の環境で学ぶことに価値があります。多感な時期に与える刺激以上に、生徒を成長させる環境はありませんからね。
ただし、日本の中学や高校にいると、日本の大学に進学することが当たり前!!という雰囲気があります。実際私自身もそうでした。そもそも日本の大学以外に選択肢があるなどと考えたこともありませんでした。
しかし、海外で働いていると日本人学校以外にも様々な学校があり、国をまたいで進学する生徒が存在することを知ります。これには驚きました。海外在住の日本人生徒が東京以外のアジア都市からイギリスの大学に進学するケースなど珍しくありません
もちろん、海外の大学に進学するためには、英語の成績や内申など準備しなければならないことや学費などクリアしなければならない点があることも事実です。しかし、それ以上に一般の高校から海外大学にチャレンジする生徒が少ないのは、海外大学に進学する先輩が周りにいなかったり、そもそも海外進学が不可能なことに感じている生徒が多いからでしょう。
私もすべての生徒に、海外への大学進学を薦めるわけではありません。ただ、興味がある生徒や日本の大学しか選択肢がないと思い込んでいる生徒には、奨学金含め様々なバックアップが、実は探せばあることを知ってほしいのです。
そんな私も、海外に目を向けるようになったのは、国内大学在学中に留学したことがきっかけでした。そのクラスには、日本以外に韓国・中国・台湾・ベトナム・タイ・コロンビア・トルコ・サウジアラビア出身の生徒が集まり、共に英語で学びました。日本人だけでなく、様々な国の人が学ぶことにカルチャーショックを受けました。大袈裟ですが、学生時代のこのような経験ひとつひとつは、今の私に少なからず影響を与えているでしょう。
加えて、現在では国内大学から海外大学への繋がりを強めようという動きもあります。例えば、一橋大や早稲田大では、留学を卒業条件にしようという計画があります。日本の大学も、海外に目を向けているんですね。高校卒業後、海外大学に直接進学しなくても、国内大学から留学することが可能なのです。
このように海外の大学進学は一般的な選択肢のひとつになってくるでしょう。
進路には様々な可能性があることを知り、子どもが自立するためにどんな環境があるのか一度考えてみましょう
それでは、次回も一緒に帰国入試知識を勉強しましょ!