今回お話するのは、
模試の効果的な見方について。
新学年となり、1ヶ月半が経過しました。
塾のカリキュラムによっては
4ヶ月目に入った頃ですね。
そろそろ模試の結果が出てきた頃でしょう。
実際、指導している立場からすると、
一喜一憂する生徒・保護者がいる一方、
冷静に分析し、次回に活かしていく生徒もいます。
もちろん、冷静に捉えられる生徒のほうが
持続的に成績が伸びます。
それでは、模試の結果で見るべきポイントを
確認していきましょう。
まずは、前提の確認から。
なぜ模試を受けるのでしょうか。
それは、志望校に向かって、
着実に前進しているか確認するため。
現地点での弱点単元・分野を
あぶり出し、課題を洗い出すためです。
しかし、多くの生徒は、
偏差値に振り回され、喜んだり、
落ち込んだりするだけで終わります。
偏差値はあくまで母集団のなかでの
相対的な位置をみる数値に過ぎません。
模試を受ける、母集団のレベルにより、
『偏差値』は、本当に簡単に変わります。
例えば、SAPIXや四谷大塚などの模試は、
標準的な模試を比べると、同じ生徒でも偏差値は、
510ポイント程度、厳し目の数字が出ます。
なぜなら、母集団のレベルが高いから。
では、標準的な模試を受ける意味は何でしょうか。
それは基本的な問題を取りこぼしなく取れるかを確認するため。
例えば、攻玉社中学の帰国枠の問題は、
国内生向けの一般入試に比べて、
比較的解きやすい、標準的な問題レベルです。
入試本番では、標準的な問題を
取りこぼしなく得点する必要があります。
もし攻玉社に行きたい生徒がいるならば、
複数の模試を受けて、複眼的に成績を
分析するのがコツです。
【確認すべき事項】
・日能研や四谷大塚などの比較的難しめな模試
…実際、攻玉社中を受ける層が多く受けます。
志望者のなかでの位置を確認しましょう。
・標準的な模試
…入試問題に近いレベル設定の問題において、
きちんと得点ができるかを確認しましょう。
つまり、各模試の性質や違いを理解し、
分析することが大切なのです。
夏以降、模試の回数は、ますます増えてきます。
偏差値に一喜一憂するのではなく、
うまく模試を使い分け、現時点の課題を発見して、
対策していきましょう。
参考にしてみてくださいね!