今回お話するのは『本帰国の時期』について。
夏休みに入る今の時期、ご相談のメールをいただくことが多いのでお話しますね。
本帰国の時期は、悩まれる方が大変多いテーマです。予め赴任期間が決まっており、帰国時期に選択の余地がない場合は別にして、いつ帰国するか調整できる方については悩ましい問題。
そもそも帰国生入試を受けるための帰国生資格から確認してみましょう。
多くの学校の要件をまとめると、二点あります。
◆海外滞在期間・・・1年以上
◆帰国時期・・・入試日の1年以内
つまり、受験学年で帰国すれば、ほぼ帰国生入試を受けることができる一方、非受験学年の早い時期だと、帰国生入試が受けられないケースが出てくるということ。一口に帰国生といってもすべての帰国生入試を受けられるわけではないのです。
そして、現状として滞在先の日系塾が充実しているシンガポールやロンドンなどの都市の生徒はギリギリまで海外滞在する一方、ほとんど塾がない地域の生徒は受験学年になるタイミングの春には早々に帰国します。特に首都圏の難関校の入試対策をしようと思うと、塾のない環境での準備が難しいのです。
要は、学校卒業まで現地に滞在する場合には、日系塾などのサポート体制が整っているかが否かがポイント。ただし、2学期以降に現地校やインターから日本の学校に転校する場合、日本の環境に適応するための時間がかかることにはくれぐれも留意しておかなくてはなりません。
ざっくりまとめると、
①日系塾があり、周りもギリギリまで滞在している→入試直前での帰国を検討。
②日系塾はあるが、直前まで残る生徒少ない→受験学年で夏までの帰国を検討。
③日系塾もなく、周りに日本人も少ない→受験学年になるタイミングでの帰国を検討。
お子様の志望校や状況によっても、帰国時期は変わりますので、個別にご相談にも乗りますよ。
参考にしてみてくださいね!