
慶應義塾湘南藤沢高等部(SFC)の帰国生入試では、面接で「活動報告書」がどの程度質問されるのか気になる方も多いのではないでしょうか。
今年、実際に受験した生徒へのヒアリングをまとめる中で、改めて感じたことがあります。
活動報告書の扱われ方は、面接室によって大きく異なるということです。
【参考】慶應義塾湘南藤沢高等部(SFC)帰国生入試では、出願時に「活動報告書」「志望理由書」などの提出が必要です。受験準備の参考として、実際の様式(雛形)を掲載します。


活動報告書を深く掘り下げられたケース
ある生徒は、活動報告書に記載したダンスについて、
- 大会で1位を取るまでの経緯
- なぜその大会に挑戦したのか
- どんな工夫をしたのか
といった内容まで詳しく質問されました。
また別の生徒は、演劇部でキャプテンを務めた経験について、
- 演じた役
- 演劇を始めたきっかけ
- キャプテンとして苦労したこと
- その経験で何を成長できたか
など、かなり具体的に質問されたそうです。
面接官がメモを取りながら話を聞いていたという話もありました。
そのほかにも、今年の受験生からは次のような質問が報告されています。
- ボランティア活動の内容と、そこから何を感じたか
- 習い事で担当していた役割
- 習い事を始めたきっかけ
- 部活動でのキャプテン経験
- 大会での実績
- 幼少期から続けている活動を始めた理由
共通しているのは、
「何をやったか」ではなく、「なぜ取り組み、何を得たのか」まで質問されるケースが多かった
という点です。
一方で、まったく触れられないケースもあった
ところが、その一方で、
活動報告書について一切質問されなかった
という受験生も複数いました。
同じ年度、同じ学校の入試であっても、
- ある面接室では活動報告書が中心になる
- 別の面接室ではほとんど触れられない
ということが実際に起きています。
面接官によって進め方が異なることが分かります。
「聞かれない可能性」と「深く聞かれる可能性」の両方を前提に準備する
この結果から言えるのは、
「活動報告書は読まれないから対策しなくていい」
ということではありません。
むしろ、
- 触れられなければ問題ない
- しかし、触れられた場合には本人にしか話せないレベルまで質問される
という前提で準備しておくことが重要です。
活動内容を暗記するだけではなく、
- なぜ始めたのか
- 一番苦労したこと
- 工夫したこと
- 一番成長したこと
- 今振り返って何を学んだと思うか
まで整理しておくと、どのような質問にも対応しやすくなります。
小論文にも変化が見られた
今年は、小論文の出題にも変化がありました。
形式や字数指定は例年通りでしたが、
課題文の筆者と反対の立場に立つ相手を説得する
という出題は、2022年度入試から小論文が導入されて以来、初めて確認された内容です。
相手の主張を理解し、自分(筆者)の立場を論理的に組み立てる力
が問われる問題になってきています。
まとめ
今年の受験生へのヒアリングから見えてきたことは、大きく2つです。
- 面接では、面接官によって活動報告書や志望理由書を深く聞かれる場合もあれば、まったく聞かれない場合もある。
- 小論文は、本格的な読解力・思考力・表現力を問う出題へと変化してきている。
だからこそ、「例年こうだから大丈夫」という準備ではなく、今年の傾向を踏まえた対策が重要になります。
もちろん、小論文の基本的な型や書き方を身につけることは欠かせません。その上で、社会問題に関する知識を広げ、自分の考えを論理的に組み立てる力、そして活動報告書や志望理由書の内容を自分の言葉で具体的に説明できる力まで含めて準備していくことが、これからのSFC高等部帰国生入試では、これまで以上に重要になってくるでしょう。
8月16日(日)説明会で詳しく解説します
今回ご紹介した内容は、実際に受験した生徒へのヒアリングをもとに整理したものです。
8月16日(日)開催のSFC帰国生入試説明会では、
- 今年の面接で実際に聞かれた質問
- 活動報告書の準備方法
- 小論文の出題傾向の変化
- これから入試までの具体的な対策
について詳しくお話しします。
