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地方創生・大学入試変革に伴い、
近年、各大学が合格者数を絞り込んでおり、
早慶大も例外なく入試難易度が上昇しています。
一方、受験業界では昔から、
早慶に入るには、(特に男子は)
高校受験が一番有利とも言われます。
※実際は、前提条件次第なのですが。
そこで、今回は海外帰国子女の早慶への入り方、
受験戦略についてお話します。男子帰国生必見です。
早慶の小学校受験は倍率10倍前後と狭き門であり、
中学受験も熾烈な競争に晒されます。
大学受験も、全国区の競争になるため、
当然、倍率・難易度も高まります。
一方で、高校受験は、
高校受験は、競争が首都圏限定であること
中学受験で優秀層がごっそり抜けた層との競争になる
早慶附属高の募集人員は、中学募集の約1.5倍パイ自体も大きいのです。
そのため、帰国生で、中学受験が上手くいかなくても、
3年後に早慶附属高を一般受験して複数合格するケースはざらにあります。
もちろん、その時は帰国枠は使えなくても何の問題もありません。
首都圏の早慶附属中高を、具体的に確認してみましょう。
【中学】合計1,015名
男子校 早稲田中学(定員:300)
男子校 早稲田大学高等学院中学部(定員:120)
共学校 早稲田実業学校中等部(定員:男85、女40)
男子校 慶應義塾普通部(定員:約180)
共学校 慶應義塾湘南藤沢中等部(定員:一般 約70、帰国 約30)
共学校 慶應義塾中等部(定員:男 約140、女 約50)
【高校】合計 1,580名
男子校 早稲田大学高等学院(定員:計360)
共学校 早稲田大学本庄高等学院
(定員:男 計約160、女 計110、I選抜 20)
共学校 早稲田実業学校高等部(定員:男 80、女 40、推薦60)
男子校 慶應義塾高校(定員:計 約370)
男子校 慶應義塾志木高校(定員:計 約230)
女子校 慶應義塾女子高(定員:計 約100)
共学校 慶應義塾湘南藤沢高等部(定員:帰国 約30、全国 約20)
見ていただくとわかるのですが、中高ともに、
男子校の数が多く、女子の募集枠自体が少ないことがわかります。
特に高校受験の場合、
男子枠が計 約1,265名 に対し、
女子枠は計 約315名 しかありません。
女子の早慶高受験では募集定員は、
男子枠のたった25%と狭き門なのです。
そのため、首都圏では慶應女子高に入る方が、
東大に入るよりも難しいと言われたりもします。
しかし、女子帰国生の場合、特に英語ができると、
帰国枠のある慶應SFC中等部・高等部や早大本庄は、
男女による差はほぼないため狙い目です。
ここまでをまとめると、高校受験全体において、
男子であれば、チャンスが多数あるが、
女子の場合、高校受験は厳しい状況にあるということが言えます。
そして、受験について。
まず、男子女子問わず、
帰国生には勝ちパターンがあります。
それは、帰国生で英語がある程度できると
圧倒的に有利になるということ。
なぜかというと、帰国枠受験でも基本的に、
入試問題が国内生と同じ問題(英検準2級レベル)であるため。
英検2級から準1級レベルの英語力があれば、
早慶附属高の入試問題は9割前後が取れます。
その結果、数学・国語で点数を多少取りこぼしても、
3科目合計で合格点をクリアすることが可能になります。
つまり、海外帰国子女は、英語でアドバンテージを取り、
数学・国語で差をつけられない程度に得点することが、
合格への基本戦略となるのです。
加えて、数学が得点源になると、
早慶の複数校合格を呼び込むことができます。
日本人学校出身者で早慶高にサクッと合格する場合も、
数学が得点源になっている場合が多いのが特徴です。
要するに、海外帰国子女の早慶附属受験は、
英語・数学が固まると圧倒的に有利な入試になるということ
中学受験の準備をしている方で、
どうしても早慶にいかせたい場合、状況次第で、
あえて高校受験に切り替えるという選択肢もありです。
特に男子の場合は、中学受験では進学しても良い学校の
ラインを決めて、そこに到達できなければ、
高校受験に切り替える判断をする事もあります。
早慶を目指している海外帰国子女の方は、
参考にしてみてくださいね!