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新小5保護者の方からのご相談です。
【相談内容】※一部抜粋

新小5になる春に帰国し、これから帰国子女受験を目指しています。英・算で受験する予定です。海外に5年滞在しており、現在英検二級レベルの力ですが、英語の保持・伸長がどこまで見込めるのか予測できず、不安ばかりが募ります。算数は受験レベルを目指すとして、英語および国語について不安があります。英語が伸び悩んだ場合のことも考慮して、国語にも相当力を入れるべきか、とにかく英語を伸ばすことに集中すべきか、とても悩ましいです。

早期に帰国する場合、そのまま現地校やインター校に通っている場合と比べて、どうしても英語力が伸びることは少なく、どっちつかずになりがちです。悩ましい問題ですよね。
現在検討されている学校にもよりますが、(受験の観点で)アドバイスをすると、①英語・算数を受験レベルに持っていくことを優先、②国語は少なくとも基礎内容まではやっておくことです。
まず、入試科目が英語・算数で、英語の難易度が英検準1級程度なのは、聖光学院などの一部の学校のみです。仮に聖光学院を目指すということであれば、少なくとも小5のうちに英検準1級の取得ができるかどうか、そして最高難度の聖光算数の問題に対応できるかがポイントとなります。聖光学院を目指す場合、その水準での準備が求められます。
次に、英検2級レベルの英語と一般的な算数が求められる学校であれば、まずは英語・算数を磨き上げることです。特に、英語は現在の英語力を少なくともキープできれば十分と割り切り、算数が振り切ってできるようになることができればベスト。算数が得意な帰国受験生は、入試で一気に優位※になります。
※合格者平均と全体平均で一番差がつく科目が算数であるため、算数が得点源の受験生は、ほかの受験生に圧倒的に点差をつけることができます。
また、国語(日本語)は基礎的な内容ができていれば十分と考えるのもひとつです。ただし、入試科目にないからといって何も準備しないのはお勧めしません。読解力は、すべての科目の土台です。小5のうちから、漢字と音読を重点的にやっておきましょう。
このように、志望校の入試に合わせて、①英語・算数を受験レベルに持っていくことを優先、②国語は少なくとも基礎内容までやっておくことが肝要です。
参考にしてみてくださいね!