
帰国枠の中学受験と高校受験では、英語の難易度に大きな違いがあることをご存知でしょうか? 実は、多くの場合、中学受験の英語の方が、高校受験の英語よりも難しいのです。
なぜ中学受験の英語は難しいのか?
その理由は、高校受験では国内生と同じ問題を使用するケースが多いためです。
例えば、渋幕(渋谷幕張)や広尾学園など一部の学校を除けば、高校受験の帰国枠では一般入試と同じ問題が課されることが一般的です。そのため、帰国枠の高校受験といえども、国内の受験生向けの英語の出題がなされることが多く、英語の難易度自体はそこまで高く設定されていません。
一方、中学受験では帰国生向けに専用の英語問題が作成されることが多いため、内容が高度になります。
英検レベルで見る中学受験と高校受験の違い
英検のレベルで見ると、一般的には以下のような傾向があります。
- 中学受験(帰国枠):英検2級以上
- 高校受験(帰国枠):英検準2級~3級程度
例えば、慶應義塾高校の英語問題は英検準2級程度のレベルですが、慶應SFC中等部の英語問題は英検準1級程度の難易度があると言われています。
帰国生にとっての高校受験の英語の難しさ
高校受験の英語は、中学受験よりも易しいとはいえ、帰国生にとって別の難しさがあります。それは、
- 和訳問題の多さ
- 国内生向けの文法問題の難しさ
- 一般入試の長文読解の傾向の違い
帰国生にとって、英語の試験で満点を取ることは意外と難しく、特に和訳や国内向けの文法問題には苦戦するケースが多いです。
帰国枠受験で有利に戦うためには?
帰国生は、英語を得点源にしつつ、数学やもう一科目で合格点以上を取ることで、圧倒的に有利な受験戦略を立てることができます。そのため、
- 英語を後回しにせずに、和訳や文法知識の演習を継続的に行うこと
- 得点源となる科目を作ること
このような学習を進めることで、より高い合格率を狙うことができます。
帰国生受験を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください!