帰国生が併願することの多い大学附属校(高校受験編)

帰国生が受験する高校の中でも、特に人気の高い大学附属校がいくつかあります。特に慶應SFC高等部受験生が併願することが多い学校として、以下の6校が代表的な選択肢となっています。

代表的な大学附属校(試験日程順)

  • 12月・2月 法政国際高校(英語・数学・小論文(作文)・面接あり)
  • 1月 中央大学附属高校(学科試験のみ・面接なし)
  • 1月 成蹊高校(3科目・面接あり)
  • 1月 中央大学杉並高校(3科目・面接あり)
  • 1月 ICU高校(学科試験なし・面接あり)
  • 1月 青山学院高等部(3科目・面接あり)

これらの学校はいずれも12月から1月にかけて帰国生入試を実施しており、帰国生は上記のうち数校を受験した後、2月以降に慶應SFCはじめ早慶附属高校や学芸大学附属高校を受験するケースが多く見られます。

各校の特徴

大学附属校といっても、それぞれの試験内容や出願者の傾向には特徴があります。

  • 青山学院高等部 … 60分で3科目のマークシート方式。スピードと正確性が必要。
  • 中央大学杉並高校 … 3科目あるが、一科目30分と短い。また面接ではスピーチ課題あり。
  • ICU高校 … 学科試験がなく書類選考のみで、当日の面接もかなり重要。
  • 中央大学附属高校 … 学科試験のみで面接なし。入試問題も一般入試に近いレベル。
  • 法政国際高校 … IBコースとグローバル探究コースがあり、慶應SFCと入試科目が似ている(数学や作文、IBは小論文を含む)。
  • 成蹊高校 … 特に国語は記述問題があり事前の対策がポイントになる。

いずれの学校も学科試験は比較的取り組みやすいですが、面接のある学校ではその出来が合否を大きく左右します。

面接対策の重要性

帰国生入試では、面接で帰国生特有の質問に適切に答えられないと、不合格になってしまうこともあります。例えば、

  • 日本と住んでいた国の違い(文化・政治・国民性など)
  • 海外での苦労や成長
  • 帰国後の学校生活への適応力
  • 志望校を選んだ理由

これらの質問に対して、自分の経験を交えながら明確に回答できるよう、早めに準備を始めましょう。

受験準備の進め方

帰国生入試は、想定外の事態が起きてから修正する時間が限られています。そのため、学科試験の対策と並行して、面接対策も進めることが大切です。まずは、以下の点について振り返ってみましょう。

  1. 日本と海外の生活の違いを整理する(例:教育システム、学校文化、生活習慣)
  2. 志望校の特徴を理解し、自分に合った理由を明確にする
  3. 模擬面接を通じて実践的な練習をする

帰国生入試は短期間で一気に進むため、事前の準備が合格のカギを握ります。学科対策だけでなく、面接対策も忘れずに進めていきましょう!