今回お話するのは、慶應義塾中等部について。
同じ学校でも男子と女子で入試の難易度がおおきく異なる場合があります。
中学受験の世界で、それが最も顕著なのが、慶應中等部。

男子の入試難易度が偏差値60なのに対し、女子の入試難易度は偏差値67にも上ります。※四谷大塚合不合判定模試 50%偏差値

そもそもの学校の背景をお伝えすると、慶應には3つの付属中学があります。

◆普通部(男子校)・・・募集定員180名

◆湘南藤沢中等部(共学校)・・・募集定員70名(一般)、30名(帰国)
◆中等部(共学校)・・・募集定員140名(男子)、50名(女子)

なぜ、中等部の女子定員が特別に少ないかというと、幼稚舎(慶應付属小)の進学組で、中等部の女子定員が充足してしまうため。

幼稚舎の男子は、主に普通部か中等部を選択して進学できるのに対し、女子は主な進路が中等部しかありません。※希望すれば、湘南藤沢中等部にも進学可能ですが少数。

結果、中等部の女子定員の多くが幼稚舎組で占められるために、一般募集枠が少なくなっているのです。加えて、中等部の入試日が2月3日であるため、女子最上位層が集まるため、入試の難易度が一気上がります。このように、男女の入試難易度の違いや背景を知れば、偏差値という参考データをうまく活用できるようになります。

参考にしてみてくださいね!