ゴールデンウイークですね。だいぶ暖かくなってきました。
今回は、慶應が先日発表した国際化戦略について、お話します。
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             慶應義塾大学 三田キャンパス
各大学には、それぞれ大学の象徴ともいえる学部があります。例えば、東大なら法学部・医学部、京大なら理学部などなど。そんな中、慶應義塾大学は、『経済学部』が看板学部とされています。
その経済学部は、これまで財界に多くの人物を輩出してきました。上場企業の社長・役員輩出率は、全国で1番といわれます。つい先日、その慶応大経済学部がとあるプログラムを、2016年9月からはじめると発表しました。
それは、4年間をすべて英語で経済学を学ぶというカリキュラム、『PEARL』。9月入学にすることで、世界中から優秀な留学生を呼び、切磋琢磨できる環境をつくることが主な狙いのカリキュラムです。ちなみに希望者には、5年間で、修士号まで取得できるようにするとのこと。
すでに、慶應義塾の上海オフィスとロンドンオフィスなどを通じて、世界中から優秀な留学生を獲得しようと動き始めています。これからの国際経済界で、有力な人脈をここで作っておこうとする大学側の狙いが背景にありますね。
また、他にも魅力的なプログラムが。。。
それは、ダブルディグリー制度。(二つの大学から学位を取得することができるプログラム)
あまり知られていないんですが、数年前から、早稲田なども取り入れています。慶応大経済学部では、フランス・パリの名門『パリ政治学院』と提携し、両方の学位が4年でもらえるプログラムも数年前からはじめています。内容は、約2年をパリ政治学院で学び、残りを慶應で学ぶプログラムというもの。ちなみにフランス語が話せなくても大丈夫。すべて英語で授業されます。
英語がそこそこできて、大学の間に海外でもう一度勉強したいという、特に帰国生にはおすすめですよ。学費もすべて慶應が持ちますので、通常の4年間の慶應の学費ですむなど、相当経済的。ちなみに現地では、月に約8万程度で生活できます。
しかし、申込み締切が合格発表後すぐということもあり、入学前に希望の意思表示をしなくてはなりません。そのため、あまり希望者が多くないことも特徴です。英語の基準クリアとやる気さえ、あれば物凄くチャンスなプログラムです。
各大学には、面白いプログラムが実はあります。知られていないだけです。大学に入学することだけが目的でなく、どのような大学生活を送りたいか、考え抜いた上での進学は、その4年間の価値を大きく変えるでしょう。
学校に入ったあとの4年間をどう過ごすのか、考えてみるのも価値があると思いますよ。
それでは、次回も帰国知識を一緒に勉強しましょ!
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