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慶應義塾女子高校 Wikipediaより
私の住んでいる地域もこの一週間でだいぶ秋らしくなってきました。皆さんの街はいかがですか。今回お話するのは、女子生徒の高校受験について。
首都圏では、高校受験(特に私立高)の女子生徒の受験が非常に大変です。その最大の理由は、女子の『定員数』が絶対的に少ないため。特に入学難易度が上位になるとその傾向がますます強くなっています。高校受験を経験されたことがある方は、ご存じの方も多いのですが、そうでない場合あまり知られていません。
早慶高で女子が受験できるのは、慶應では慶應女子、早稲田は早実・早稲田本庄くらいしかありません。逆に帰国生は、SFCが受けられますのでチャンスが増えます。※もちろん帰国資格条件あり。
実際に慶應の諸学校の募集人数をみるとよーくわかります。
【各校募集人数】
慶應義塾⇒男子330名(一般枠・帰国枠)、男子40名(推薦枠)
慶應女子⇒女子80名(一般枠・帰国枠)、女子20名(推薦枠)
慶應SFC⇒男女30名(帰国枠)、男女20名(全国枠)
慶應志木⇒男子190名(一般枠・帰国枠)、男女40名(推薦枠)
慶應ニューヨーク学院⇒男女60名(推薦・一般)
男子⇒計675名
女子⇒計155名
慶應系高校の男子の募集定員は、実は女子のそれの約4~5倍です。
これは非常に驚きですよね。圧倒的に男子のほうが高校受験では、慶應に入りやすい。併願校も開成はじめ男子校がいくつもありますので受験しやすい環境です。一方、女子は、主な高校が慶應女子くらい。併願校も同レベルだと、早実などかなり少ないのが実情です。併願校も女子高で、高校募集をしているところは、あまりありません。そういった背景があるため、慶應女子合格は、東大合格より難しいといわれる所以になっています。※ちなみに東大の募集人数は3000名以上。
多くの女子校が中高一貫を教育理念にしているため、高校から女子が入学するのは大変です。結果、中学受験で、希望の学校に入れなかった場合、男子は高校受験で挽回することが可能ですが、女子はそれが物理的に難しくなります。したがって女子の場合、中学受験ののち、無理して高校受験するよりも大学受験を目標にしたほうが努力が実を結びつきやすいといえますよ。
男子と女子で受験環境が変わる。
この事実をきちんんと知ったうえで、適切な学校選びをしていきましょう。
それでは、次回も一緒に帰国入試知識を勉強しましょ!
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帰国生の慶応入試 ~入門編~ – 海外教育日記