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2016年から系属校が増える青山学院
今回お話するのは、首都圏の私立中高の付属校化について。
近年、早稲田大や中央大、青山学院大、立命館大などの私立大が私立中・高を買収したり、提携するなど、大学付属・系属化する動きが活発化しています。最近、大学付属が増えているんです。
なぜ、このようなことが起きているのか、今回考えてみましょう。
近年、
 早稲田大⇒2009年 大阪・摂陵中高を系属化
  中央大⇒2010年 横浜山手女子を附属化
青山学院大⇒2016年 横浜英和女学院を系属化
 立命館大⇒2006年 守山女子高を附属化 など
青字⇒男子校、赤字⇒女子校
いずれの学校も系属・附属校化後、共学化されています。
青山学院大は、横浜英和女学院中と提携し、2016年から系属校化します
2016年4月 系属化
2018年4月 共学化
特に系属化が成功しているモデルケースとして、中央大附属横浜中
中央大附属横浜中は、元は横浜山手女子という女子校でした。それまでの、入試難易度は偏差値でいうと、40前後だったところ、系属化以来、偏差値が毎年上昇し続け、現在55前後まで上がってきています。
このように、系属・附属化された中高の多くが学校経営上成功しているのです。
なぜ、このように大学が系属化しているかというと、現在の少子化という厳しい環境の中で、主に生徒を早い時期から確保できる点で大学と中高、それぞれにメリットがあるから。
大学側のメリット附属・系属校が増えることで、安定的に学生の確保ができる点
中高側のメリット大学進学が一つの売りとなり、優秀な生徒が確保しやすくなる点
このように、見事に互いの利害が一致。
更にいうと、小学校を新設する動きまで活発化しています。早稲田実業では初等科を作りました。早稲田実業高等部から早稲田大学へは、毎年95%以上が進学していますので、小学校に入学した段階で、ほぼ確実に大学まで進学ができます。関西学院大や関西大も同様に小学校を新設しています。
これは、企業でいう業界再編と同じですね。
今後、このような動きは更に進んでいくでしょう。
このような状況をきちんと把握して、入学後どのような進路にいくのかまで考えて学校選びをしてみるといいですよ。
それでは次回も一緒に帰国入試知識を勉強しましょ!