久々の更新です。夏休みも終わり、新学期が始まった方も多いのではないでしょうか。海外の日本人学校やインターは、新学期のタイミングが国内の学校より12週早いんですよね。
さて、今回お話するのは、帰国生の英語受験について。
国内の多くの中学・高校の帰国入試には英語が入試科目にあったり、その比重が高かったりします。日本国内に帰国すると、子供達は海外生から帰国生になります。決まって周りからは『帰国生なら英語しゃべれるの?』と言われることでしょう笑
しかし、帰国生全員が英語を流暢に話せるわけではありません。アジアやアフリカからの帰国生もいますし、英語圏であっても日本人学校ならそもそも英語を使う場面・環境もありませんからね。では、どうして多くの国内学校は英語に比重を置いた帰国入試を行うのでしょうか。
それは、今もなお学校が求める帰国生像が、、英語が話せる生徒、つまり、、インターや現地校出身の生徒だからです。つまり、帰国入試では英語がまだまだ武器になるのです。
しかし、近年ではアジアやアフリカから帰ってくる帰国生の割合が増えてきました。多くの場合、英語圏の生徒ほど英語ができません。こうした現状があるため、一部の学校では、英語の比率や難易度を標準化して面接の入試比率を増やすようになっています。
では、このような現状で帰国入試で気をつけておくことは何でしょうか。
それは、各自の状況や経験・技能が最大に活きる受験をすることです。
アジアに住んでいる生徒と欧州に住んでいる生徒では、持っている経験や持っている技能も異なります。何年海外にいたか、学校の種類などによっても、状況は違います。だからこそ、入試ではそれぞれ生徒に合った学校選びが大切なのです。
例えば、千葉県の渋谷教育学園幕張高校などは、帰国生は英語一教科で受験できます。国内生は5教科が求められますので、科目数から異なります。
もちろん、英語圏の生徒中心に英検1級・準1級レベルの生徒が世界中から集まります。このレベルになると、英語ができるかどうかではなく、英語で何を考えているかというプロセスが見られます。渋谷幕張に進学したい生徒で、英語がそこそこできないレベルなら5教科をしっかり勉強したほうがいいでしょう。
それに英語や他の言語も特に得意でない場合であっても心配は要りませんよ。アジアやアフリカにいた経験がひとつの武器になります。それらの経験から何を学び、どう次に活かしたいかを言えるようになることが大切なのです。
そうしたことをきちんと評価してくれる学校を受験するといいですよ。また、具体的な学校についてはお話していきますね。
それでは次回も一緒に帰国入試知識を勉強しましょ!