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東京大学 安田講堂
今年も3月10日に東大の合格発表がありました。
大きく合格者を伸ばした学校、伸び悩んだ学校、それぞれありました。それでは、早速、今年の速報値を見てみましょう。
 第1位 開成(東京)      159(現役103)
 第2位 灘(兵庫)        94(現役75)
 第3位 渋谷教育学園幕張(千葉) 77(現役60)
 第3位 麻布(東京)       77(現役46)
 第5位 栄光学園(神奈川)    62(現役38)
 第6位 桜蔭(東京)       61(現役52)
 第7位 駒場東邦(東京)     52(現役29)
 第8位 海城(東京)       48(現役40)
 第9位 学芸大附(東京)     43(現役22)
 第9位 日比谷(東京)      43(現役33)
第11位 ラ・サール(鹿児島)   40(現役28)
第12位 甲陽学院(兵庫)     39(現役34)
第13位 筑波大附(東京)     35(現役23)
第13位 旭丘(愛知)       35(現役14)
第13位 西大和学園(奈良)    35(現役21)
第16位 県立浦和(埼玉)     33(現役13)
第16位 横浜翠嵐(神奈川)    33(現役20)
第18位 浅野(神奈川)      32(現役26)
第19位 武蔵(東京)       31(現役26)
第20位 早稲田(東京)      30(現役23)
※参考:サンデー毎日
※黒字:私立校、青字:公立校、緑字:国立校
筑波大駒場や聖光学院など、まだ発表していない学校も一部あります。
今年のトピックはなんといっても、渋谷教育学園幕張の躍進です。昨年の76名の合格者数とほぼ同数の合格者を出しました。渋幕は、海外大進学にも目を向けており、国内、海外いずれの進路も考えている首都圏の最上位層が集まってきています。首都圏の高校勢力図の台風の目といえるでしょう。
海城の躍進にも目が離せません。今年48名の合格者を出した海城は、昨年は30名の合格者数でした。18名のプラスに加え、現役生が40名という圧倒的な現役合格率。学校の取り組みと生徒の頑張りが身を結んでいるようです。
最後に、筑波大附属。この3年間で、17名→32名→35名と合格者を増やしてきました。男女共学の上位校ということで、帰国生にも人気があります。また、東大の推薦入試では、2名(法学部と工学部)が合格しています。1校につき、2名までしか推薦入試を受験ができない中で、ハイレベルな人材が集まっている証拠といえるでしょう。
さて、この3つの学校に共通していることがあります。
それは、いずれの学校も帰国入試を実施しているということ。
渋谷教育学園幕張は、中・高で英語に特化した試験を課していますし、海城は、中学入試において、帰国枠30名という募集定員や様々な入試制度を用意しています。筑波大附属は、日本人学校枠や現地校枠などを分けて、選抜を実施。
帰国生を筆頭に、多様なバックグラウンドを持つ生徒が同じクラスにいると、一般の国内生も刺激を受け、成長します。逆に、入試時に科目の免除などがあった帰国生も、卒業時には国内生と同等以上の力をもつ生徒も少なくありません。入学したあとの頑張りや環境が大切なのです。
東大合格者ランキングも、表面的な数値ではなく、帰国枠の有無や海外大進学の可能性などを踏まえてみてみると面白いデータです。
それでは、次回も一緒に帰国入試を勉強しましょう。