今回お話するのは、海外にいながら書類のみで合否が決まる入試(海外子女入試)を行っている、桐蔭学園について。実は、桐蔭学園は、高校入試が集中する2月3月を前に、年内に書類のみで受験をすることができます。(1月にも帰国枠入試があります。)
神奈川県にある桐蔭学園は、県内を代表する進学校のひとつ。理数科(女子:理数コース)は偏差値70程度、普通科(女子:普通コース)は偏差値65程度の入試難易度を誇ります。
通常、神奈川県の上位受験生は、2月の桐蔭学園(一般入試)を併願しながら、慶應義塾高校や県立湘南高校などを受験します。結果、特に理数科には学力が高い層が集まるサイクルが出来ています。
この桐蔭学園を、海外生は、一足早く受験することができるのです。しかも、書類のみのやりとりで合否が決まりますので、負担は少なくすみます。仮に、年内に桐蔭学園に合格できていれば、相当有利です。そのまま、桐蔭学園に入学してもいいですし、その他の難関校にチャレンジしてもいいのです。この海外子女入試は、海外生には恵まれた入試制度といえるでしょう。
それでは、その桐蔭学園の帰国枠入試(海外子女入試)の概要をみてみましょう。
募集人数
男子 理数科・・・若干名
普通科・・・20名
女子 普通科(理数コース)・・・若干名
普通科(普通コース)・・・10名
選抜方法
出願書類(調査書・志望理由書・資格等)に基づき、総合的に判定。
資格は、英検や漢検など。
入試結果
2017年
理数科(女子:理数コース)
志願者数合格者数
男子 68名45名(倍率:1.51倍)
女子 23名19名(倍率:1.21倍)
普通科(女子:普通コース)
志願者数合格者数
男子 37名25名(倍率:1.48倍)
女子 18名17名(倍率:1.05倍)
理数科を第一志望として、成績が足りなかったとしても、普通科の合格ラインに達していれば合格になります。入試倍率も比較的低く、狙い目といえるでしょう。
事前に入試情報を収集して動くことで、心理的にも高校受験を有利に進めることができます。参考にしてみてくださいね。