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今回お話するのは、青山学院横浜英和中学校について。
この学校は、最近青山学院の系属校になった学校で、人気・難易度ともに上がってきています。帰国生でも検討する方が増えてきました。以前は、横浜英和女学院という女子校だったのですが、2014に青山学院と提携を締結し、2016年から校名を青山学院横浜英和となった経緯があります。
実は、近年大学付属校が増えてきています。
青学のほかにも、以下のような学校が大学付属・系属化しました。
立命館大⇒2006年 守山女子高を附属化
早稲田大⇒2009年 大阪・摂陵中高を系属化
中央大⇒2010年 横浜山手女子を附属化
青山学院大⇒2016年 横浜英和女学院を系属化
結構、有名な学校が大学の付属校を増やしていますね。
大学側の意図としては、少子高齢化のなかで、学校経営を安定させる狙いがあります。早い段階で優秀な生徒を青田買いすることで、長期的に大学グループは利益を得ることができます。他の狙いとして、大学入試の偏差値の操作です。内部進学組を増やし、大学入試での一般入試枠を絞ることで、偏差値を高くキープでき、大学のブランドイメージをキープすることができます。
一方、受験生の心理としては、2020年の大学入試変革の意識があります。現在の中学生から大学入試が変わる不安があるため、近年、中学・高校入試段階で、大学付属校が選ばれているのです。
要するに、両者の利害が一致し、現在の大学付属校の増加につながったという経緯を知っておきましょう。
さて、青山学院横浜英和の話に戻ります。
帰国生の受験者数は、この数年で急上昇しました。一般入試でも増えてきています。2017年度入試では、帰国生入試の募集定員10名に対し、34名が受験→17名が合格しました。
特徴的なのが、試験日。2月1日。※面接は1月20日。
つまり、一般生と同じ試験日で、帰国生入試のなかでは遅い日程です。ただし、2月入試で2科目の帰国生入試はほとんどないため、立教女学院や学習院女子を受ける層が今後注目していくでしょう。来年の入学組から共学化されますので、男子にとっても、青山学院横浜英和は選択肢となります。
【備考:ほかに2月1日の2科目入試を行う学校は、東洋英和女学院などがあります。】
これからの時期、学校情報の収集が非常に大切になってきます。
参考にしてみてくださいね。
青山学院横浜英和中学の帰国枠入試
【試験日程】
2018年1月20日(土)面接
2018年2月1日(木)学科試験
【試験科目】
算数・国語(各50分・各100点)
【面接内容】
・学校での一番の思い出
・滞在国の苦手なところ
・中学に入って何をしたいか など