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今回は、渋谷教育学園渋谷中学(帰国)の
2018年度・入試問題分析です。
帰国生入試の問題は、「声の教育社」から
出版されている入試過去問集に収録されています。
103渋谷教育学園渋谷中学校 2019年度用 3年間スーパー過去問 (声教の中学過去問シリーズ)

ただ、帰国枠については問題分析や解説もないため、
確認する程度の活用となっている受験生がほとんど。。
それでは、2018年度の帰国生入試の問題構成から
確認していきましょう。
問題構成は、
構成:大問4題(17問)
時間:50分
配点:100点
1問あたり3分程度
時間配分を間違えるとあっという間に
タイムアップになってしまう問題構成です。
【内訳】
大問1:小問集合(計6問)
大問2:数の性質(階乗)
大問3:平面図形(面積比)
大問4:速さ(歩く歩道)
大問1は小問が6問
一見簡単そうにみえますが、中学受験算数の基礎を
抑えておかないと得点するのが難しいレベル。
特に十分な準備ができなかった、
英語受験の生徒にはきつかったでしょう。
それでは、問題ごとにふりかえると、、
【大問1】
(1)計算
⇒1分程度で終わらせたい問題。
(2)食塩水
⇒水を入れるタイプの基本問題。
(3)場合の数(道順)
⇒ここから少しややこしい。
場合分けをきっちりと行う必要あり。
(4)平面図形(折返し)
⇒二回折り返すため、線対称の性質や外角の定理を
使って丁寧にとけば問題なし。
(5)立体図形(体積比)
⇒体積比と相似比の関係がわかっている受験生は
すぐに解けたでしょう。
(6)売買損益★
⇒大問1で一番差がついたであろう問題です。
情報を整理して線分図にできたら答えが出ます。
★帰国生が苦手にしやすい単元である【売買損益】の出題でした
【大問2】
(1)問題文がわかればサービス問題
(2)(3)2の倍数と5の倍数を使う、典型問題の解法知識があれば、
比較的得点しやすい問題でした。
(4)19までをかけたものを一塊に工夫して解く問題です。
作文型受験の生徒間では(4)が解けるかで差がついたでしょう。
【大問3】
終始、平面図形・砂時計型の考え方を使います。
(1)(2)砂時計型として平易。
(3)2つの比を揃えるタイプの問題。
これは英語受験の生徒は苦戦したでしょう。
(4)(1)(3)までの解答を駆使して解く問題です。
更に比を揃えたりしなければならないので、
途中で諦めた受験生も多かったことでしょう。
【大問4】
動く歩道の問題。偏差値60前後の問題です。
このタイプの問題を練習していない生徒には厳しかったでしょう。
(1)歩数と距離を計算できれば平易。
(2)(3)比の考え方が必要。
時間に追われていれば、解くのに時間がかかる問題です。
作文型の受験生は(2)までは解ける必要があります。
渋渋の問題は、比較的解きやすい問題から、
ややこしい問題まで様々。
売買損益や割合と比など、
帰国生が苦手としやすい単元も出ます。
一方で後半の問題(1)は問題文が、
理解出来れば比較的得点しやすい傾向があります。
得点のコツは、時間配分。
できる問題から、コツコツ得点していきましょう。
参考にしてみてくださいね!