今回は、渋谷教育学園渋谷中学(帰国)の
2018年度・入試問題分析です。
帰国生入試の問題は、「声の教育社」から
出版されている入試過去問集に収録されています。
- 作者: 声の教育社
- 出版社/メーカー: 声の教育社
- 発売日: 2018/05/10
- メディア: 単行本
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ただ、帰国枠については問題分析や解説もないため、
確認する程度の活用となっている受験生がほとんど。。
それでは、2018年度の帰国生入試の問題構成から
確認していきましょう。
問題構成は、
構成:大問4題(17問)
時間:50分
配点:100点
⇒1問あたり3分程度
時間配分を間違えるとあっという間に
タイムアップになってしまう問題構成です。
【内訳】
大問1:小問集合(計6問)
大問2:数の性質(階乗)
大問3:平面図形(面積比)
大問4:速さ(歩く歩道)
大問1は小問が6問。
一見簡単そうにみえますが、中学受験算数の基礎を
抑えておかないと得点するのが難しいレベル。
特に十分な準備ができなかった、
英語受験の生徒にはきつかったでしょう。
それでは、問題ごとにふりかえると、、
【大問1】
(1)計算
⇒1分程度で終わらせたい問題。
(2)食塩水
⇒水を入れるタイプの基本問題。
(3)場合の数(道順)
⇒ここから少しややこしい。
場合分けをきっちりと行う必要あり。
(4)平面図形(折返し)
⇒二回折り返すため、線対称の性質や外角の定理を
使って丁寧にとけば問題なし。
(5)立体図形(体積比)
⇒体積比と相似比の関係がわかっている受験生は
すぐに解けたでしょう。
(6)売買損益★
⇒大問1で一番差がついたであろう問題です。
情報を整理して線分図にできたら答えが出ます。
★帰国生が苦手にしやすい単元である【売買損益】の出題でした。
【大問2】
(1)問題文がわかればサービス問題
(2)(3)2の倍数と5の倍数を使う、典型問題の解法知識があれば、
比較的得点しやすい問題でした。
(4)19までをかけたものを一塊に工夫して解く問題です。
作文型受験の生徒間では(4)が解けるかで差がついたでしょう。
【大問3】
終始、平面図形・砂時計型の考え方を使います。
(1)(2)砂時計型として平易。
(3)2つの比を揃えるタイプの問題。
これは英語受験の生徒は苦戦したでしょう。
(4)(1)(3)までの解答を駆使して解く問題です。
更に比を揃えたりしなければならないので、
途中で諦めた受験生も多かったことでしょう。
【大問4】
動く歩道の問題。偏差値60前後の問題です。
このタイプの問題を練習していない生徒には厳しかったでしょう。
(1)歩数と距離を計算できれば平易。
(2)(3)比の考え方が必要。
時間に追われていれば、解くのに時間がかかる問題です。
作文型の受験生は(2)までは解ける必要があります。
渋渋の問題は、比較的解きやすい問題から、
ややこしい問題まで様々。
売買損益や割合と比など、
帰国生が苦手としやすい単元も出ます。
一方で後半の問題(1)は問題文が、
理解出来れば比較的得点しやすい傾向があります。
得点のコツは、時間配分。
できる問題から、コツコツ得点していきましょう。
参考にしてみてくださいね!