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今回は、共立女子中学(帰国)の
2018年度・入試問題分析です。
共立女子は、2017年度まで1月に帰国生入試を行っていたのですが、
2018年度から12月に入試日程を前倒ししました。
その結果、18年度の受験者数が、なんと17年度の3.7倍に。
※データ 34名(17年度)⇒127名(18年度)
併願しやすい早めの入試日程と、
学校側が帰国生教育に力を入れ始めたことが帰国生の間で広まり、
受験生増につながりました。
大妻中もそれに影響されてか、
2019年度から12月に帰国生入試の日程を前倒ししました。
さて、共立女子の入試科目は、
英語・算数、または国語・算数からの選択です。
そのため、現地校・インター組と日本人学校組
いずれも受験しやすい点が特徴です。
帰国生入試の問題は、HPに公開されています。
それでは、2018年度の帰国生入試の問題構成から
確認していきましょう。
問題構成は、
構成:大問6題(計19問)
時間:45分
配点:100点
1問あたり2分少々程度
スピード勝負です。
問題も一見簡単そうにみえますが、中学受験算数の基礎を
きちんと抑えておく必要があります。
【内訳】
大問1:計算(計3問)
大問2:小問集合(計6問)
大問3:平面図形(二等分線)
大問4:数の性質(公倍数)
大問5:速さ(旅人算)
大問6:立体図形(水と重り)
それでは、問題ごとにふりかえると、、
【大問1】
(1)(3)
⇒1分程度で終わらせたい問題。
(3)は計算の工夫(括り出す)をすれば、20秒で終わる問題。
【大問2】
(1)逆算の問題(計算問題)
(2)数の性質(100に近い数)
(3)割合と比(所持金)
(4)場合の数(選び方)
(5)割合と比(本のページ数)
(6)平面図形(扇形の回転)
大問2は、いずれもサービス問題。
ここはきっちりと得点しておきたい内容です。
【大問3】
式を組み立てて、割り出すことができるか問う問題。
自分で手を動かして解けるかどうかですが、
基本的な問題です。
【大問4】
公倍数に関する問題。
ここは、(1)は受験生が取れていたでしょうが、
(2)以降は手付かずの受験生もいたでしょう。
(3)は解けなくても合否には関係ない問題です。
【大問5】
旅人算に関する問題。
(1)は旅人算の基本中の基本。
(2)は速さのダイヤグラムを丁寧に描ければ、
答えにたどり着ける問題です。
(3)は解けなくても問題ありませんが、
こちらもグラフがきちんと描ければ解ける問題。
【大問6】
立体図形に関する問題です。
(1)(2)は基本ですが、立体図形を苦手とする
女子受験生は多いため、思いのほか正答率は高くなかったでしょう。
(3)は 合否に影響しない問題です。
共立女子の算数の問題は、前半の基本問題を
いかに落とさないかがポイント。
算数の受験者平均は52.4点でした。
実質倍率は1.2倍ですので、50点取れていれば十分です
受験生は、まずは半分取れるように対策をしましょう。
参考にしてみてくださいね!