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暑くなってきましたね。今回は、東京大学の推薦入試について。
先日、東京大学が28年度入試より推薦入試を開始することを発表しました。試験の目的は、多様性の確保のため。東大の歴史の中で推薦入試は、戦後初。それでは、概要紹介。
定員は、100名。
これまでの後期日程(一般入試2回目)を廃止して、推薦入試に。
募集学部・定員は、以下。
法学部…10名
経済学部…10名
文学部…10名
教養学部…5名
教育学部…5名
理学部…10名
工学部…30名
農学部…10名
薬学部…5名
医学部医学科…3名
医学部健康総合科学科…2名
【推薦条件】
学校毎に男女各1名ずつ。各学部ごとに推薦条件が指定されています。結構ハイレベルです。
東京大学の推薦入試要項
【試験の流れ】
11月 書類審査
12月 面接
 1月 センター試験
 2月 合格発表
もちろん、帰国生も受験可。(在外教育機関もOK)ちなみに帰国生入試は、引き続き行われる予定です。
この推薦入試は、国際的に活躍ができる(もちろん語学が堪能)という条件が多くの学部で設定されています。+科学オリンピックの実績などなど。つまり、国際的に活躍できる人材を集めることが推薦入試の目的だといえます。語学や国際経験の豊かさという点では、帰国生は国内生に比べ有利といえますね。
ただ、残念なのが、センター試験をうけて概ね8割以上の得点が必要なことと学校ごとに受験者数制限があること。この条件だと、普通に一般入試でも東大に入れる学力の生徒が該当してしまいます。そうすると、一般入試組と推薦入試組の合格者層が被り、推薦入試を実施するメリットが薄れてしまいます。今後、推薦条件は、入学者の状況を見ながら、調整していくでしょうね。
日本の最高学府・東京大学が変わると、他大学が追随し、大学入試制度が変わる。それに合わせて、高校、中学、小学校の教育制度にまで影響する。東大の動向に注目するのは、これからの日本の教育を予測する上で、価値がありますよ。
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それでは、次回も一緒に帰国入試知識を勉強しましょ!
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