今回お話するのは、
海外生の学習環境について。
お問い合わせいただくことが多いので、
一度まとめておきたいと思います。
海外在住の子供たちは、
実に様々な学習環境に置かれています。
シンガポールなどの日系学習塾が多数ある都市もあれば、
日本人をほとんど見かけない都市もあります。
もちろん、同じ帰国生入試を受けるのであれば、
当然、学習環境面の有利・不利はあるでしょう。
しかし、近年の帰国生入試では、
学力と同等程度、面接にて、
海外での体験が問われてきています。
つまり、学力と同じくらい海外での成長が
問われているのです。
現在、日本人がほとんどいない地域で、
過ごしているならば、他の海外生ができないような
現地の人たちとの活発な交流などに積極的に参加してみると、
将来かけがえのない財産となります。
そして、帰国生入試でも、充実した海外体験は、
他の受験生と差別化を図ることができます。
ただし、学力面ではどうしても学習環境が揃っている地域と
差がついてしまいます。周りにライバルもおらず、
結果、のんびりしてしまい、学習進度も遅くなりがちです。
危機感を持つために、海外でも受けられる帰国生用模試を
受検しておくことが対策になります。
一方、特に(アジアの)日本人学校組は、比較的
学習環境がそろっているからといって安心してもいられません。
なぜなら、家と学校と塾のトライアングルを
スクールバスで、ぐるぐる回って過ごしてしまいがちだからです。
せっかく海外に住んでいるのに、実にもったいない、、
実際、そうして海外生活を過ごした生徒が帰国して
一番困るのが、面接本番で語れるような海外体験がないこと。
学力を上げることはもちろん大切ですが、
意識的に現地での文化交流の機会には
積極的に顔を出し、海外生活を充実させることが大切です。
最後に、すでに本帰国された方も、
海外での交流を振り返り、どんな成長ができたかを
明確にできれば、面接の際の武器にできます。
このように、住む地域によって、
海外生の置かれている状況も様々。
現在の環境で得られる、プラス面に目を向け、
足りない点は意識的に補強していけば良いのです。
海外で頑張る子供たち、保護者を応援しています!
参考にしてみてくださいね!